2012年11月3日土曜日

読書の秋



大学に入学するまで決して読まなかった本。
それまでの人生において漫画ですらあまり読みもしなかった。
ひょんな出会いで大学2年の秋から少しずつ読み出した。
あれから1年くらい経った今、
毎月4、5冊読んで現在は50冊程になった。
大学卒業までに150冊を目指す。
ちっぽけだが自分の目標。
卒業まであと12ヶ月と4ヶ月程…
今から毎月7冊にシフトアップしなければならんな…
今気づいてしまった。。。

それはさておき

今まで読んだ中でのmy best3を今回は紹介しようと思う。
如何せん稚拙な脳味噌での1解釈として
以下の紹介と言うべきか推薦文と言うべきか、
"ぶつ"を見ていただきたく思う。


御容赦あれ







デイヴィット・ボダニス 伊藤文英ら訳
『E=mc^2』  ハヤカワ文庫


実に有名な公式 E=mc^2(^2は二乗の意)を簡単にされど深く説明してくれる。
1905年にアインシュタインの発表した公式と繋がりのある未来と過去を
臨場感溢れる表現で書かれていることによって
自分がその場に居合わせているような錯覚さえ味わえる。
歴史的な科学者が何人と関わっていることにも驚くだろう。
最後には注と文献案内がありより詳しく知りたいときにも助けてくれる。












森見登美彦
『有頂天家族』  幻冬舎文庫

著者である森見氏は小生が勝手に師と仰ぐお方である。
先生のお陰で読書に目覚めたと言って過言などではない、その通りである。
物語は下鴨神社に住む狸の一家を中心に大きな渦が巻き起こる。
家族愛をこれほどまでに面白可笑しく書けるのは森見氏の才能か。
「緑色に塗られた不思議な形の天井は、中央がくぼんで天窓になっている。
かすかな光が射して、濛々と漂う湯気を照らしている。」
今年のGW時に何度も読み返したお気に入りである。
小生はこれを読み、鞍馬まで自転車行こうと決意した。












吉野源三郎
『君たちはどう生きるか』  岩波文庫

主人公は中学2年生のコペルくん。
彼の発想、考え方には度肝を抜かれる。
そんな彼の叔父は彼に対して様々な助言をノートに記す。
人間について、友について、勇ましさについて、貧しさについて…
「人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。」
読み終えると自分の中で何かが変わっていることがわかってもらえるだろう。
君たちはどう生きるか
是非読んで戴きたい1冊だ。